子育てとは重要な仕事

女性のほとんどは、学校を卒業してから結婚するまでの間に、どんな形であれ仕事を経験しています。

社会の中で働いて、自分が生活するためのお金を稼いでいたのですね。

それが結婚や出産を期に、仕事を辞めることになります。

社会とのつながりも、自分だけの収入もなくし、生活は夫や子ども中心となります。

社会に出ていた経験のある人が、子育てをするとき、疎外感や孤立感を抱くことが多いようですね。

なぜなら、自分だけの時間や生活のペースを、自分で決められた時代を知っているからなのでしょう。

子育てをしている母親は、胸を張って自信を持っていいのですよ！

子育てだって、社会に貢献しているのですから。

自信が持てない人は、子育ては女性にとって当たり前のこと、という古い考え方にあるのではないでしょうか。

経験した方はよくわかると思いますが、子育ては、全く単純な仕事ではありません。

子育てとは、人生において、一定の期間に体験する貴重なものであり、一人の人間を育てるという、とても重要な仕事なのですね。

重要な仕事であるにも関わらず、給料はありませんし、大変な時間を必要とする、かなりの重労働なのですね。

ただその代わりに、大事なわが子という宝物が得られます。

この宝物は、決してお金に代えられるようなものではありません。

また、他の母たちと交流することは、かなり勇気付けられると思います。

子育てをしている母たちは、同じ経験をしているので、お互いをよく理解することができ、共感を持てるのですね。

守らなければいけない家族がいることは、母親を強い人間として成長させることにもなるのですね。

現代の父親は、子供にとって怖い存在、というのは少ないと思います。

昔は、一家の大黒柱として威厳をもった父親、という存在でしたが、今では子供を叱るのは、ほとんど母親の役割となっているようですね。

父はむしろ、怒らなくて優しい人、というイメージで子供は見ていることが多いようですね。

それではなぜ、子供が父になつかないことがあるのでしょうか。

その理由で一番多いのが、父が子供と接する時間が少ないことですね。

または、一緒にいてもあまり交流がない、ということではないでしょうか。

外に働きに出ている父は、普段家にあまりいることができません。

それなのに、休みの日は家に一緒にいることができるのに、ほとんど交流が少ないのは、かなり問題だと思います。

多くの父が、普段仕事が忙しくて、疲労がたまっていると、家にいたとしても、あまり動こうとしないのではないでしょうか。

子供は正直ですから、自分をかわいがってくれない大人には、近づきたくないのですね。

「怒らない」「優しい」ということは、実は、子供の教育に無関心で、何も行動を起こせない、という場合も多いのではないでしょうか。

このような父親は、子供にとって、単なる親しい大人として扱われているように思えます。

また、父と母の距離が遠い場合も、子供と父との距離も遠くなってしまう原因になります。

外に仕事に行っているため、あまり交流する機会が少ないのに、家庭でも父のことが話題にならないと、自然と子供も父を遠ざけてしまうことが多いのですね。

こうなってしまったら、母は、父と子供との距離を、縮める役割を果たさなければいけません。

「父は、お仕事で頑張っているんだよ。」と父の話を聞かせたり、父に子供と遊んでもらうように頼んだり、なるべく父の存在を、子供にアピールすることが解決法だと思います。

これは、夫との話し合いをしないと、うまくいかないことだと思います。

簡単にはうまくいかないことかもしれませんが、子供と父が笑顔で接することができたとき、一層家族は幸せになるでしょう。